看护の根底にあるのは「知恵と工夫で、いかに利用者の生活を支えるか」という情热。
――前田先生は大学院时代から一贯して在宅看护学の研究に携わっていらっしゃいます。医疗の世界を志す原点は何だったのでしょうか。
私が医疗を志した原点は、小学2年生の夏にあります。当时40代だった父が肝臓がんで手术を受けたのですが、术后间もないにもかかわらず、医师や看护师の方々はお盆に合わせて父を一时退院させてくれました。
1980年代、今のような在宅医疗の体制は全く整っておらず、医疗者の方々は、シャンプーとリンスの空き容器を工夫してドレーンボトルの代わりにしてくださいました。幼かった私は、父の体から管が出ていることや、そこから流れる不思议な色の液体が怖くて仕方がありませんでした。しかし、日用品を駆使して家族と过ごす时间を创り出してくれた当时の医疗者の度胸と心意気は、今も私の目に鲜やかに焼き付いています。父と过ごした最后のお盆となりましたが、この体験こそが私の歩みの出発点です。
今の时代は在宅ケアの仕组みや物品が整っていますが、看护の根底にあるのは「知恵と工夫で、いかに利用者の生活を支えるか」という情热だと信じています。この原体験を胸に、在宅看护学の研究者、教员として、制度の活用から现场での创意工夫まで、彻底してこだわっています。



